世の中は振り子で進化する
今日は世の中の見方をご紹介します。
その名も振り子理論。これは世の中の流行りや変化に関する私の捉え方です。
流行りはある日突然生まれるものではありません。
必ず始まりがあり、爆発的に広がる時期があり、そして必ず廃れていきます。
この隆盛の動きが振り子の運動のようだなぁといつも思っていました。重りを手を離したところからぐんぐんスピードを上げていくのが拡散している時期、真下を通り過ぎてスピードが落ちていくのが衰退期、という風にです。
一方で、スピードが落ちて逆方向に行く現象は、別の流行りが生まれて飲み込んでいく様子を示しています。流行りに飽きた人たちは、その流行では楽しめない別の要素を求めます。それが今の流行りを飲み込んだ時に逆方向への運動となる。
SNSでサイクルが短くなったきらいはありますが、世の中の流行りはこの繰り返しです。
みんなとびついて拡散して、飽きが来て別の流行りに飲み込まれる。
その別の流行りも飽きが来て〜を繰り返し、やがて数回前の流行りのアレンジに戻ってくる。一昔前の流行りがすこし形を変えて復活するんですよね。
そうやって、流行りのカウンターを生み出し続けることで文化は深みを増し、その時代にあった形に姿を変え、改善され、前に進んでいく。こういう考え方です。
この考え方のメリットというと、流行りの本質を見抜いて飛びつかなくなる点と変化に強くなる点です。ネットミームも、おもちゃも、ファッションも、ビジネスの戦術も思想も。全てに流行り廃りは存在します。それらを少し長いスパンで分析する目があると自分の判断にブレがなくなります。
人の歴史は振り子の歴史だと思っています。世の中は諸行無常で必ず栄えたものは廃れますが、それは反対の概念が栄えだすタイミングとなります。民主主義と社会主義、戦争と平和のような大きい現象から、自分の生活スタイルの変化のような身近な現象まで、進んだり戻ったりしながら、振り子が往復する度に改善し進化していく。
だから変化を恐れること勿れ、大きなことも小さなことも。
ほなまた!