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Site icon image ともくーーんのセーブデータ

とあるご主人様の記録の書。Notionで作成してます。 https://tomo-notion-blog.pages.dev/

Post title icon センスってなんだ?

センスの定義を考えてみる。

写真撮影で「センスあるね!」と声かけてもらうときがありますが、このセンスとは具体的に何なのでしょうか。その疑問を解決するため、今回センスに関する4つの書籍を見て深堀りしてみます。

読んだ書籍

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①生き方や買い物、人間関係など、非常に幅広いジャンルでセンスについて語った本
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②デザイナーにとってのセンスを語った本
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③言葉のセンスに関する本。作者が電通のため、マーケティング要素が強い。
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④センスについて言語学や心理学などの観点からより深ぼった本

センスとは非常に広い範囲で使われる言葉です。スポーツしかり、ファッションや芸術しかり、生き方にも使われることがあります。そこで各書籍ではセンスを定義してから語っています。ここで各書籍のセンスの定義を見てみましょう。

書籍①センスのいい人がしている80のこと

センスのよさというと、おしゃれな感性やスマートな振る舞い、スムーズなテクニックなど「うまいな」というときに感じるものですが、そこには一本筋の通った〝美しさ〟が内包されているような気がします。

センスについての明確な定義はこの本の中にはありません。ただ、選ばれた80の項目を通してみると「好きなものを深掘る」「自分の価値観を大切にする」「ポジティブでいる」ということがセンスの良い人と位置づけている気がします。

書籍②センスは知識から始まる

「センスのよさ」とは、数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力である。
普通こそ、「センスのいい/悪い」を測ることができる唯一の道具なのです。これは「普通のものをつくる」ということではありません。「普通」を知っていれば、ありとあらゆるものがつくれるということです。

こちらはセンスとは数値化できないことを感覚で判断して最適化する能力としており、普通という基準を明確にしてこそ、良い/悪い を作ることができると定義づけています。この普通を知るために知識が必要となるというのがこの本の主旨になります。

書籍③センスの良い考えには「型」がある
「センスの良い」とは感覚や本質を言語化する能力であり、それをインサイトと名付けている。機能するインサイトには・新たな発見がある・発想を広げるインスピレーションがある・自分も心から腑に落ちている・誰もが理解できる明確な言葉である・人間の本質があることが条件となる。インサイトの価値は状況に隠れている本質を捉えて、一気に問題解決をすることにある。

広告やマーケット業界でのセンスとは人が気づかなかった本質を適切な言葉で表すことです。インサイトを見つける方法として自分の違和感やひっかかりを徹底的に言語化すると書かれています。

書籍④センスの哲学
センスとは物事を意味や目的でまとめようとせず、ただそれを、色んな要素の凸凹=リズムとして楽しむこと
センスとはリズムを捉えるときに、欠如を埋めてはまた欠如し、というビート、もっと複雑にいろんな側面が絡み合ったうねり、という両面にのることである。
センスとは、意味を捉えるときに、それを距離の凸凹=リズムとして捉え、そこにやはり、うねりとビートを感じ取ることである。

一番本質的かつ抽象的にセンスを突き詰めた本。

まずセンスとは直感的にわかることと定義しています。これは書籍②と似ています。

更にそこから「直感的」の箇所を掘り下げ、凸凹のリズムを理解してわかることとしています。この凸凹は形だけではなく音の有り無しや味の変化なども0→1の世界で捉えるということです。

そしてこの凸凹のリズムが予測外になることでセンスとなる。キレイで洗練されたリズムは面白くなく、少し野暮ったい表現が交じると人の印象に残る。抽象的ですが、各書籍に当てはまる普遍的な定義だと思いました。

全書籍の内容を私なりにまとめると

  • センスは物事をリズムに捉え、普通のリズムを理解し、そこから良い方向に外せること。
  • 「普通」を理解するには色んなパターンを知識として蓄えること
  • 良い方向とは自分の違和感を言語化して解消した先のこと

となりそうです。

ほなまた!