先日開催されていたAmazonのプライムデーセールで、新しく「Kindle Paperwhite(キンドル・ペーパーホワイト)」を購入しました。これまで使っていた端末に比べて画面の切り替えが非常にサクサクと動き、読書のストレスがぐっと減ったように感じています。この新しい相棒と一緒に、さらに読書スピードを上げていきたいところです。
今回は、この新しいKindleでさっそく読み終えた2冊の本について、私なりの視点を交えてご紹介します。
🇨🇳 1. 古典に学ぶ「ワークライフバランス」:白楽天
まず1冊目は、中国の古典を分かりやすく解説した『ビギナーズ・クラシックス 白楽天(はくらくてん)』です。白楽天(白居易:はくきょい)は唐の時代の有名な詩人で、日本の平安文化にも多大な影響を与えました。紫式部の『源氏物語』や清少納言の『枕草子』にも、彼の詩がたびたび引用されています。
当時の詩人たちは、今でいう国家公務員試験のような非常に難しい試験を勝ち抜き、宮廷で出世することを目指していました。しかし、多くの人が政治の陰謀に巻き込まれて地方へ左遷(させん:低い役職に落とされて遠くに流されること)されるなど、厳しい現実の悩みを抱えていました。
そんな時代の中で、白楽天の優れていた点は「ワークライフバランス」を非常に大切にしていたことです。彼は、人生には次の2つの充実が必要だと考えていました。
- 兼済(けんさい): 仕事を通じて、広く社会や人々を救うこと
- 独善(どくぜん): プライベートな時間を使い、自分自身の心を豊かにすること
仕事に心血を注ぎすぎず、左遷された時期をきっかけにこの2つの意識を明確に切り替えて詩を書いていました。現代の私たちにも通じる、非常に画期的な働き方をしていた人物です。中国の漢詩の世界には一区切りをつけ、次は日本の詩の世界にも足を伸ばしてみたいと思います。
🎬 2. 感情を言葉に変える技術:『世界通用してしまう脚本の教室』
2冊目は、32歳で会社員から映画の脚本家に転身された方の著書『小説よりも脚本家 あなたにしか作れないけど、世界通用してしまう脚本の教室』です。
小説が「情景の描写」を重視するのに対し、脚本は映像で見せる前提があるため、「ストーリーをどう作り込み、何を伝えるか」に特化している点が特徴です。
本書では、物語の概要を一行で伝える「ログライン」の作り方や、全体のテンポを整える「序破急(じょはきゅう:物語の導入・展開・結末のテンポを表す言葉)」の構成といった王道のステップが紹介されています。しかし、特に興味深かったのは、著者独自の「感情を引き出すステップ」でした。
- 自分の中にある、日常の小さな「怒り」や「悲しみ」をストックする
- その感情を代弁してくれる「音楽」を見つける
- 映画の最後に流れる「エンドロールの歌詞」を先に書いてしまう
- キャラクターを決めずに、伝えたいセリフをまずは1,000個書き殴る(ポエトリーリーディング脚本)
普段から心の中にある感情や情報を、意識していなくても脳の底に溜めておく。それが何かのトリガー(きっかけ)でアイデアとして結びつき、外へ湧き出てくるというプロセスは、物作りにおける王道の考え方だと深く共感しました。
また、「SNSには書けないような、誤解を招きかねない生々しい感情こそ、映画(物語)として表現する価値がある」という裏技的なアドバイスも非常に参考になります。
📚 これからの読書計画
プライムデーのおかげで、事前に「ほしい物リスト」に溜めていた本をたくさんお得に手に入れることができました。部屋には新しく本が積まれて(積読:つんどく)いっていますが、これからの1ヶ月で少しずつ消化し、またここで皆さんに共有できればと思います。
皆さんはこの夏、どんな本と一緒に過ごす予定ですか?
ほなまた!